再生(リサイクル)トナーは
純正より大幅にコストが安いです
私がスタートした頃は
商品型番で3000以上と
言われてましたが
その価格は
平均的に半額前後でした
それでも
画期的に安くなって
多くの企業は半信半疑でした
それが5~10年と価格は
破壊され続け
80%~90%OFFになる商品が
当たり前のようになりました
A3のビジネス用の機種になると
純正品価格が
40,000~60,000円/本
くらいはします
それが10000円以下で
購入できるような状況です
はっきり言って
業界内での競争が激しすぎて
このような価格に
なってしまいました
ネットに至っては
3,000円台で購入できるものもあるようです
さすがにそれは
私的には選択肢にはありませんが
ここまで
販売価格が下がってくると
品質が落ちても
仕方ありません
この販売価格では
部品も最低限の品質のものを
使うしかありませんし、
作業手間も
かけられないからです
そもそも再生とか
リサイクルという名前は
カラになった
使い切って交換した
純正のトナーカートリッジを
再利用するから
この名前になったと
私は認識しております
再生品を作るのは
トナー以外に
カラのカートリッジ
(=エンプティ)・ブレード
・ドラムPCR等いくつかの部品が
必要です
それらの部品は
トナー・インク同様に
日本国内および海外でも
その専門の技術のある
会社・工場で作られています
再生トナーとかリサイクルトナーとか 呼ばれてますが
トナーやインク部品を
使いまわしているのではなく
使いまわしているのは
カラのカートリッジ(=エンプティ)です
それも
回数に限界があり
1回のものから5回
タイプによっては
もう少し使えるものもあります
全て専門工場で作った
新品です
正確には
新品の『再生トナー』
『リサイクルトナー』という
商品なのです
価格と品質は
ほぼ比例の関係にあります
(技術力保有の工場の製品の場合)
各々の部品で価格と
品質のグレードがあるのです
どの価格と
どの品質が
御社貴方の使用状況に
最適なコストなのか
その選択肢が
『再生品・リサイクル品』という
商品が世の中に出てくるまで
その選択肢を提案することが
世の中の役に立つのではないかと
感じたのです
大まかに説明すると
純正品が最高品質で最高価格
という事です
再生品・リサイクル品と
呼ばれているものは
正確には
『汎用品』『互換品』と
我々は呼んでいます
私は 再生品は
一定数 貢献できる層が
あると思いました
純正品と一定のシェアで
住み分けできると思っていました
今から30年ほど前
独立して
コピー機の販売を始めたころ
純正品以外に
『安いトナー』がある事を知りました
当時 私は
純正品しか扱ってなかったので
機械を壊す
粗悪なものという認識しかなくて
『海賊版トナー』
『廃トナーが混じっている』
『残った古いトナー集めたもの』
とか
とにかく悪いイメージしか
ありませんでした
それは
純正品の仕入れに比べて かなり安かったからです
しかし
『汎用トナー』の事を
詳しく聞いて
自らも調べてみることにしました
再生トナーカートリッジ
リサイクルトナーカートリッジ
と言われて
現在は一定の認知度も
できたかなと思いますが
日本で
その普及率は
20~25%です
これだけ金額が安いのに
純正品の本数を抜くことはおろか
30%を超えた時代はないと思いますし
これからも超えることはないと思っています
これは 日本以外の国でも同じようです
直近の数字はこちら 情通新聞 2023年5月29日号
2020年 | 2021年 | 2022年 | |
新品本数 | 15,618,000 | 14,749,000 | 14,106,000 |
再生品数 | 4,286,000 | 4,087,000 | 4,072,000 |
合計(本) | 19,904,000 | 18,836,000 | 18,178,000 |
再生品シェア | 22% | 22% | 22% |
このデータは
以下の リサイクルトナーの
業界団体よりまとめさせていただきました
その団体の紹介です
以下同サイトより転載
プリンタのトナーカートリッジリサイクル事業を行う
国内外の製造業・関連企業の会員で構成された我が国唯一の工業団体です。
環境に配慮した高品質な
リサイクルトナーカートリッジを供給できるよう、
次の 3 つの方針に基づき活動しています。
1.信頼性向上
2.環境・社会貢献
3.法の遵守
といった感じで 真摯に取り組んでいますので
一度ウェブサイトを覗いていただければと思います
私自身が このビジネスを始めるにあたって
関東の工場に1か月間
トナーまみれになって再生トナーを作ってきたから
わかります
いかに結構な手間暇かけて
丁寧に 良い商品を作ろうとしていたか
もちろん粗悪品もたくさん
流通していたことも知っています
販売価格の低下で
当初予定していた品質の商品を作っても
売れなくて
ビジネスにならない悔しさも
経験しました
でも私の仲間たちの作るトナーは
限られた厳しい予算の中で
このような体制で作っていることを
お伝えさせて頂きたいと思います
最も長い弊社の取引工場の取り組みの一部を紹介して
今回の長―いブログは終わりです (*_*;
当社は再生トナーの
品質向上に取り組み、
お客様に高品質な製品を提供することを
大切にしています。
以下は品質向上のために
実施している検査や試験の一部です。
紹介します
- トナー粒径・形状測定: トナーの粒子サイズと形状を厳密に測定し、
最適な印刷品質を保証します。
- トナー密度測定: トナーの密度を確認し、印刷の均一性を確保します。
- トナー色濃度・階調性測定: 印刷時の色濃度と階調性を評価
- 振動試験: 輸送中の振動に耐える設計を確認し、製品の信頼性を向上させます。
- 連続印字試験: カートリッジの寿命までの連続印字を通じて品質を確認します
- 特殊用紙印字試験: 厚紙や特殊用紙でも高品質な印字を確保します
- 特殊環境印字試験: 厳しい環境条件でも印刷品質を維持し、お客様のニーズに応えます。
- レビュー(官能試験): ISO/IEC 19798に準拠し、装置測定と目視評価を組み合わせて品質を確認します。
- 、美しいグラデーションを実現します
- トナー定着性検査: 印刷物の耐久性を確認し、印字が剥がれないことを確保します。
- トナー熱凝集性測定: 高温環境下でもトナーが凝集しないことを確認し、印刷品質の安定性を確保します。
- PCR電気抵抗測定: 部品の帯電性を評価し、印刷カブリを防ぎます。
- 感光体膜厚検査: 寿命に耐える感光体を確保し、長寿命のカートリッジを提供します
皆様からの励ましのコメントを是非お願いします